Liège&Durbuy リエージュ&デュルビュイ

ムーズ川の畔にある古都リエージュ、世界で一番小さな美食の街デュルビュイ

タリスやICEなど高速鉄道が停まりワロン地方の玄関口であるリエージュは丘陵地に囲まれ、ムーズ川が流れる古都。ヨーロッパで一番「長い」と言われるクリスマスマーケットや毎週日曜にはヨーロッパ最大のラ・バット市を開催していることで有名です。デュルビュイはウルト渓谷にすっぽりと包まれていて、人口はわずか350人ほどなので「世界で一番小さな町」といわれています。町全体がまるでオーヴェルジュのようで美食の数々が味わえます。

sightseeing観光スポット

ラ・バット市
ラ・バット市 Marché de la Batte/ リエージュ

毎週日曜8:00~14:00にムーズ河岸のラ・バットで開かれる全長約2kmにもなる、ヨーロッパ最大かつ最古の朝市。アンティーク、日用品、パンやお肉といた食品など、何でもここで揃ってしまうほどバラエティー豊かなお店がムーズ川沿いに並んでいます。 地元の人だけでなく、ベルギー国内はもちろん、ドイツやオランダなど近隣の国から足を運んでくる人もいるのだそう。

ペロンの噴水
ペロンの噴水Perron/ リエージュ

地元っ子の憩いの場であるマルシェ広場に建つ、17世紀に作られたリエージュ市民の自由のシンボル。広場の周りには多くのレストランやカフェが軒を連ね、テラス席でひと休みする人たちでいつも賑わっています。広場の前には市庁舎があり、その裏にはメグレ警視シリーズなどを書いたリエージュ出身の小説家ジョルジュ・シムノンの銅像があります。旧市街の中心に位置しているので、町歩きの拠点ともなる場所です。

君主司教宮殿
君主司教宮殿Palais des Princes-Evêques/ リエージュ

サン・ラベール広場横に聳える、リエージュ公国の皇子司教(宗教的には司教であり政治的には皇子)の住んでいた宮殿。現在の建物は11世紀ルネサンス様式のもので、南側のみ18世紀の再建されていますが、重厚な外観は歴史を感じさせます。中庭にある回廊の柱頭には、エラスムスの「痴愚神礼讃」に着想を得た少し奇妙な彫刻が施されています。現在は州政府庁舎、裁判所として利用されていて、内部は一般公開されていません。

聖バーフ大聖堂
デュルビュイの町並Durbuy / デュルビュイ

緑が深いウルト渓谷に囲まれた美しい世界一小さな町。色とりどりの花が咲き石畳が続く小路、歩いているとふと見かける可愛らしいオブジェ、石造りの建物が軒を連ねる町並はまるでおとぎ話の世界に迷い込んだよう。簡単に歩いてまわれるほどの大きさなので、おしゃれなお店で買い物をしたり、カフェでのんびりしながらゆっくり町をまわりたいもの。秋になると建物にからまるツタや街中の木々が紅葉するので、またひと味違う風景になります。

ベルベデーレ(展望台)
ベルベデーレ(展望台) Belvedere/ デュルビュイ

展望台はミニトレインの運行(復活祭の休暇から10月までの週末※7月と8月は毎日運行)に合わせてオープンしています。ミニトレインはデュルビュイの中心の広場(Place aux Foires)を出発して丘の上の展望台まで繋いでいます。山の上の展望台からはウルト渓谷に囲まれた箱庭のような可愛らしい町並が一望できます。

shopおすすめショップ

ベルギー料理
アス・ウェ
アス・ウェAs Ouhès

リエージュ地方の名物料理を味わうならいつも地元の人たちで賑わうこの店

多くのレストランが並ぶ旧市街の中心地マルシェ広場にあるベルギー料理店。ここではリエージュの伝統料理を食べてみましょう。リエージュ風サラダは茹でたインゲン、じゃがいもをソースで和え、ソーセージ、ベーコンをのせたもの。シンプルだけれど酸味がきいていて美味。野菜不足になりがちな旅行中にも嬉しいメニューです。他にもリエージュ風のミートボールなども食べられます。また秋・冬の寒い時期に訪れたなら、少しほろ苦い旬の野菜「チコリ」もぜひ。ハムと一緒にグラタンにして食べるので、冷えたからだを温めてくれます。ボリューム満点なので、シェアして食べるのがおすすめです。ベルギービールやワインと合わせていただきましょう。

住所
Place du Marché 21, 4000 Liège
TEL
+32 4223 32 25
ベルギー料理
ラ・キャピタネリ
ラ・キャピタネリLa Capitainerie

煌びやかなムーズ川の夜景を眺めながらシーフードを

アヴロワ公園が近くにあり、ムーズ川のリバーサイドに佇むガラス張りの店内からは、昼夜を問わずゆったりとしたリエージュの風景が楽しめます。特に、夕暮れ時から夜景は最高のロケーション。リエージュ近郊の「ジュピラー」「ラメー・ホワイト」などのビールやワイン、カクテルと一緒に、ナイスカジュアルな雰囲気の中で、各種メニューが楽しめます。平目のムニエルやベルギー名物ムール貝はいかがでしょうか?ムール貝はシンプルに蒸したものから、白ワイン蒸し、ガーリック蒸しの3種類が味わえます。

住所
Port des Yacht, 5 Liège
TEL
+33 2 32 54 30 40
WEB
https://www.facebook.com/lacapitainerieliege
レストラン
ブラッスリー・フレッド
ブラッスリー・フレッドBrasserie Fred

ワロン地方ならではの美食ジビエ料理に舌鼓

デュルビュイのランドマーク的な「アルデンヌのイノシシ亭」という意味のホテル、ル・サングリエ・デ・ザルデンヌのカジュアルなレストラン。その昔、皇太子ご夫妻も訪問されたとか…その頃の写真がロビーに飾ってあります。朝食から夕食までが一つのレストランで堪能できますが、大きな窓から降り注ぐ自然光を浴びながら自然の幸を楽しむ朝食と、本格的なアルダンヌ地方の郷土料理を中心とした夕食では全く違うインテリアの印象を抱きます。秋(10月ごろ)になればジビエ猟が解禁され、イノシシのステーキなどの新鮮かつ絶品なジビエ料理が食べられます。お肉は臭みがなく、やわらかいので今まで猪肉を食べたことがある人でも印象が覆されます。

住所
Rue Comte d'Ursel, 14 Durbuy
TEL
+32 86 21 32 62
WEB
http://www.brasseriefred.be/menu
レストラン
ル・サン・タムール
ル・サン・タムールLe Saint-Amour

デュルビュイを流れるウルト川の恵み、川魚

ワロン地方らしい石を積み上げた外壁を持つ、ホテル&レストラン。デュルビュイの中心部に位置している広場Place aux Foires側にあり、アルデンヌ地方の季節ごとの新鮮な幸をふんだんに使った料理は、訪れる旅行者を魅了しています。料理長のRoland Gemis氏が創りだす新旧の数々のメニューは自然からの産物の味を生かしたソースが魅力。ウルト川で穫れるマスにベルギー産の小エビがのったトゥイット・サン・タムールや、エスカルゴ、フランボワーズで香りづけされた鴨などはデュルビュイの地ビール「マルクロフ」と一緒に堪能してみましょう。天気のいい日はテラス席でデュルビュイの風景を眺めながら食事もできます。

住所
Place aux Foires 18 6940 Durbuy
TEL
+32 86 21 25 92
WEB
https://saintamour.be/en/
ブーランジェリー
パティスリー・コルセット
パティスリー・コルセットPatisserie Crosset

リエージュ州の名物スイーツを片手に食べ歩き

昔からリエージュの地元の人々にも愛されてきた家族経営のブーランジェリー。フルーツのコンポートが入ったこの地域でしか見かけないワッフルは、甘いもの好きの方には、ぜひ食べてもらいたいスイーツです。リエージュ州ヴェルヴィエの名物、お米を使ったケーキ、タルト・オ・リはお米と聞くと少し違和感があるかと思いますがライスプディングのようでお米の食感がいいアクセントになっています。店内は朝からできたての焼き菓子やパンを目当てに来るお客さまでいつも賑わっています。イートインコーナーがないので、天気の良い日は近くの公園に行ってピクニック気分で朝食として食べるのもいいでしょう。

住所
Rue des Dominicains 16 Liège
TEL
+32 4 223 35 49
ブーランジュリー
パティスリー・ストフェルズ
パティスリー・ストフェルズPâtisserie Stoffels

ショッピングの合間に人気ブーランジェリーのスイーツを

楕円形のカタチをしたギザギザが特徴のリエージュ・ワッフルなども味わえる、モダンなインテリアでリエージュの若い層に人気のあるブーランジェリー。お店に入った瞬間、目を引くのは、やはりショーケースに並ぶカラフルで洗練されたスイーツたち。その場でケーキを選び、店内奥のイートインスペースで食べることができるのでショッピングの合間の休憩にもってこいです。朝から夕方まで営業しているので、スイーツだけでなく、サンドイッチや朝食にも合うセットメニューなどもあります。テイクアウトのパンやワッフルも揃っているので、お土産に探しにも利用できるかも…。
上の階で焼いているパン、ケーキは売り切れ次第終了となるのでご注意を。

住所
Rue Saint Paul 10 4000, Liège
TEL
+32 4 223 45 56
WEB
https://www.facebook.com/profile.php?id=100063498671505
チョコレート
ブノワ・ニアン
ブノワ・ニアンBenoît Nihant

リエージュ出身の実力派ショコラティエ

ヴィタメールで3年程修行した後、リエージュ郊外に自分たちのアトリエを構えたという経歴を持つオーナー ブノワ・ニアン氏が手がけているチョコレートブランド。徹底した品質維持やチョコレートのこだわりをお客様に提案できるのは、家族経営が軸となっているからだとか。現在、店舗はベルギー国内に3か所あり、リエージュはPassage Lemonnierというショッピングモール内に店を構えています。人気のチョコレートは塩とキャラメルを使った「カラメル・サリュ」と、ブラックチョコレート5種。またオーナー自ら南米に渡りカカオ豆を吟味するなど随所にこだわりが垣間見えます。パッケージはカラフルで、店内のディスプレイもお洒落です。

住所
Passage Lemonnier 30 4000 Liège
TEL
+32 4 222 16 72
WEB
http://www.benoitnihant.be
お肉屋さん
ブシュリー・ボドゥソン・セルジュ
ブシュリー・ボドゥソン・セルジュBoucherie Bodson Serge

地元の人々も通うブタが目印の可愛らしいお肉屋さん

外から覗いている豚のディスプレイがほのぼのしたデュルビュイの街並みをより一層、穏やかにしてくれます。家族経営のデュルビュイ近郊で育てられた豚を使用したハムやソーセージ、燻製などの専門店。その他、ワロン地方のチーズ、自家製のお肉に合うワインや、手作りのピクルス、ジャムなども取り扱っています。持ち帰りしやすいパッキング済みのハムはモモの部位、ワインと合わせたい絶妙な塩加減です。他のお肉を購入したい人は混んでいない時間帯であればパッキングも可能とのこと。またお店の奥にはサンドイッチを作ってくれるスペースもあります。

住所
Rue A. Eloy 2, 6940 Durbuy
TEL
+32 86 21 16 28
WEB
https://boucheriebodson.be/
おみやげ屋
ラ・ヴィレ・コンフィチュール・ド・デュルビュイ
ラ・ヴィレ・コンフィチュール・
ド・デュルビュイLa Vraie Confiture de Durbuy

デュルビュイの名産品が揃うおみやげ屋さん

デュルビュイには、小さな可愛い専門店がたくさん。このお店にくれば、デュルビュイの名産物が一堂にディスプレイされています。おすすめは40種類ほどあるConfiturerie St-Amour(コンフィチュリー・サンタムール)の手作りジャム。特に優しい甘さのタンポポジャムは町の名産品です。また伝統的な製法で作られ、デュルビュイでしか味わえない地ビール「マルクロフ」もブロンド、ブラン、トリプル3種、グラスが手に入ります。その他、ワッフルやハーブティー、パウンドケーキやピクルス、瓶詰マスタードなど、美味しそうな食品を見ているとついつい時間が経つのを忘れてしまいそうです。

住所
Place des Récollets 7 Durbuy
TEL
+32 2 621 10 67
WEB
https://www.confitureriesaintamour.be/

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