今回、計画の最初から、ビルバオとサンセバスチャンに再訪することを決めていました。理由はバスクの「今のくらし」を深堀りしたかったからです。前回はバスクの旧市街を中心に主に伝統的生活文化を記事にしましたが、旅するうちに 「今のバスク」に興味が沸きました、それを探るには、新市街地をもっと散策し、朝・昼・晩、平日・休日の様子を見て回りたいと思ったのです。サンセバスチャンに関しては、ラ・ヴィーナの再訪も目的のひとつでした。帰国後にこのお店で修行した戸谷シェフの取材に同行し、バスクチーズケーキを日本で提供し続ける覚悟と熱意を知ってどうしてももう一度食べたくなったのです。


まずビルバオですが、お気に入りになったホテルカールトンに戻ってくることができました。新市街地を散策するにも便利で、平日の風景からご紹介します。それは、出勤風景からして目を奪われることばかりでした。ベビーカーを押して出金途中にベーカリーカフェによるワーキングマザー、ベビーカー引く男性が途中で友達と立ち話。日本でいえば定年の頃と思われるカジュアルコーディネイトの男性が行き過ぎる・・。全てが自然だけど、日本にはどれもない光景です。みんなが無理なく働いている朝をカフェから飽きることなく見ていられます。日本の大変そうで無表情な出勤と違って穏やかでゆとりがあります。
これが休日の日中となると、ベーカリーカフェやその前の路上で家族づれがベビーカーや自転車を停めてわいわいがやがや。老練な男女の路上テーブルも満席です。地元コミュニティーが生活の一部であることをが、通りすがりの旅行者でもはっきりわかります。



新市街の平日のバルでは、オフィスワーカーが出勤前のエスプレッソや朝食、ランチ利用しながら歓談する様子を前回ご紹介しましたが、今回週末の夜出向いてみました。多くの商店は8時前には閉店し、人通りは殆どありません。未成年はまず街にいません。ところが人気バルだけは路上まで人があふれて大盛り上がり!週末の夜を目いっぱい楽しんでいる姿は、見ている私までうきうきさせます。
日曜日はベーカリーカフェでブランチの後、グッゲンハイム美術館のある再開発地域を散策しました。マンション立ち並ぶ中に整備された公園・市の美術館・大学がある界隈です。ツーリングの親子、犬と散歩の老年ご夫婦を見ながら美術館の広場へ行くと市民マラソンが開催されていました。


市街地を一回りしてみて思うのは、生活するには規模感が頃合いよく、エリアごとの彩りも私好みです。何より街の人がのびのび暮らしているのが素敵です。帰り道物件情報を検索し、どの物件、どのエリアがよさそうか、買えそうか、ホテルに帰ってからも妄想話に花が咲きました。
ヨーロッパAI
ヨーロッパを旅して30年。建築やグルメ、ライフスタイルと幅広い分野で執筆。最近はエイジングライフを切り口にしたコンサルタントとしても活躍中 !

