それはもう歴史と風格のある建物、格式ありながら威圧感ないサービス、隙のないインテリア!言いだしたらきりがない「さすが5つ星ホテル」でした。その「本物の素晴らしさ」を かなりマニアックではありますが、バスルームの設計を例にご紹介したいと思います。

 全景の浴室の写真から、インテリアはシックでシンプル整備が行き届いているのはわかるけど、何がそこまで素晴らしいの?と思われそうですね。ですがこれこそ、インテリアに融和したユニバーサルデザインだと思います。以下それぞれご説明いたしましょう。

 浴槽のガラスの仕切りは、途中から丁番で開く扉になっていますが、開けずとも手摺使って出入りするのに不自由ない寸法です。この扉浴槽外側のみ開くホテルが多いですが、内側にも開くことができるので出入りやバスタブの掃除がよりしやすく、入浴後の水滴は内側に開けば外へこぼれません。あわせてこの仕切りは、シャワーを使ってみると水がはねて洗面側の床を濡らすこともない丁度よい長さです。

 また、シャワーとバスタブ給湯の水栓が長手にあって、サーモスタットダイヤルとシャワー・バスタブの給湯用ハンドルは別です。とてもわかりやすく、シャワーからも湯舟からも操作しやすい絶妙な位置です。シャワーヘッドの位置を移動させるタワー(ポール)も海外としてはかなり低めから固定できてシャワーヘッド、ホースも軽く扱いやすいものでした。

 手すり関係ー湯舟につかる体を支える浴槽両側、浴槽出入りの縦手すりも全体デザインに馴染んでいて変に目立たないばかりかさりげない表面加工がしてあるので手が滑らないのです。

 それと極めつけは、浴槽に沈んだ時の視線です。不細工な洗面台の下を横目に見て入ることになり、素敵なバスタブ入浴も興覚めするケース結構あるのですが、御覧のようにその目線で見ても洗面台の姿は凛として美しいです。

 ゆっくり体を温めベットへ、これがまたスゴイ!! 横たわった瞬間ヘブンリーベットの魔法に瞬殺されました。

あのなんとも言えない寝心地は魔力としか思えません。シーツの肌触りも極上とはこのことだと、心底納得しました。今まで経験したことのない気持ちよい睡眠でした。たまには日常にない睡眠を味わえるのは良いホテルステイの醍醐味です。

ヨーロッパAI

ヨーロッパAI

ヨーロッパを旅して30年。建築やグルメ、ライフスタイルと幅広い分野で執筆。最近はエイジングライフを切り口にしたコンサルタントとしても活躍中 !