クロアチアの首都ザグレブの起源は中世に遡り、宗教都市カプトル、商業都市グラデツが合併してザグレブとなりました。文化的にはオーストリア、ハンガリーの影響を強く受け、街には中世の香りを残す教会や塔が今も残っています。見所が多い一方で、こぢんまりとした街なので徒歩やトラムを利用してのんびり回りたいところです。
sightseeing観光スポット
旧市街のカプトル地区にあるネオゴシック様式の重厚な大聖堂です。建設が始まったのは13世紀のこと。しかし1880年に大地震があり、大聖堂は破損。現在の建物は、その後再建されたものです。シンボルともいうべき２つの塔の高さは100メートル以上。市内のさまざまなところから眺めることができます。昔の名称、聖ステファン大聖堂でも親しまれています。
※ミサ時は館内の見学ができない可能性があります。
※2020年3月22日と12月29日の地震により臨時休業中。
石の門を抜け路地を上がったその先に、ゴルニィ・グラドゥ地区を象徴するカトリック教会、聖マルコ教会はあります。瓦屋根にクロアチア王国とダルマチア地方、スラヴォニヤ地方を表す紋章と、ザグレブ市の紋章がデザインされているのが、大きな特徴です。そんなゴシック様式の聖マルコ教会が最初に建てられたのは13世紀ですが、現在の屋根は1880年に造られたものです。
ドニィ･グラドゥ地区のチトー元帥広場の中心にある黄色い建物が、クロアチア国立劇場です。完成は1895年のこと。オーストリア・ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフも参観し、こけら落としが行われました。ネオ・バロック様式のこの劇場は内部も往時の香りをそのまま残し、まるでタイムスリップしたような気分に。今でもオペラ、劇、バレエが上演されます（ただし夏期は除く）。
現在のゴルニィ･グラドゥ地区は、その昔、自由都市グラデツだった場所です。そのグラデツは城壁で守られていましたが、1731年に大火災が発生しています。そして残ったのがこの石の門と、灰の中から発見されたマリア像です。現在ではその奇跡のマリア像は門の奥に安置され、多くの人々が礼拝に訪れます。ロウソクの炎も灯り、とても厳かな雰囲気が漂っています。
旧市街の中心のイェラチッチ広場からもほど近く。クラシカルな真っ赤なパラソルが見えたら、それが市民に愛されているドラツです。1926年に始まった伝統ある青果市場で、フルーツや野菜、チーズ、ハチミツなどの食材から、カゴやレースなどの伝統的クラフト、古着や骨董まで幅広く見ることができます。お店により開店時間・閉店時間は異なりますが、早朝7時ごろから午後4時まで開いています。日祭日は少し早く閉まる場合もありますので、ご注意を。地元の人たちに混ざって、おいしいチーズを味見してみては？
市民の大切な足がZETと呼ばれるトラム（路面電車）です。石畳が続き中世の建物が残る街並みを、こぶりの車体の路面電車が行く様は、なんとものどかです。料金は市内で均一。一定時間、一定方向に限り乗り換え自由なので、眺めるだけでなく実際に乗って市内巡りに利用したいところ。乗車券は市内の売店で購入することができます。乗車する際、乗車券に打刻しないと罰金なのでご注意を。
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アドリア海の新鮮な魚介を使った洗練された創作料理を家庭的な雰囲気で
ブコビッチ夫妻がオーナーをする「ガロ」はアドリア海の新鮮な海産物と、豊穣の大地からの地産食材、手打ちのホームメイドパスタが、美食家から高い評価を受けているレストランです。伝統的なクロアチアの味に、イタリアやトルコなどの食文化がミックスした独創的な料理を提供しています。ＶＩＰが訪れたり、中庭ではプレス発表などのイベントが行われることも。オーナーの品質へのこだわりやホスピタリティはレストランのすみずみまで行きわたり、食材や料理の技術の素晴らしさはもちろんのこと、スタッフの洗練されたサービスにもそれが表れています。
新たなショッピングモールにできたモダンスタイルのカフェ&バー
昔ながらのレストラン街の近くにできた、新しいショッピングモール１階にあるオシャレなバーです。道に面したテラスにもソファなどが置かれゆったりと過ごせます。テラスといっても屋根があるので、リゾートのような開放的な雰囲気を味わいながら天候を心配しなくても大丈夫。カクテルやワインはもちろん、お茶やコーヒーだけの利用もOKです。
ザグレブ地ビールと本場のザグレブ料理を召し上がれ
ここはザグレブ市民にとても愛されている地ビール直営ビアホールです。5種類用意された生ビールは、工場直送なので、格別の味わいです。フレッシュでとても芳醇な風味が楽しめます。もちろんビールが飲めない方には、ワインや炭酸入りの水［VODA（ボーダ）］もご用意。ビールによくあう伝統料理なので、一緒に味わいたいところ。食後にはデザートもあるのでぜひおすすめです。ビールはお土産用の瓶詰もあります。
クロアチアのワインと窯を利用した伝統料理に舌鼓！
表通りをちょっと中に入ると中庭テラス席が入り口となるレストランに到着。ラム肉などを室内の窯でじっくり油を落とした伝統料理も味わえます。山盛りのルッコラサラダやザグレブスタイルのカツレツを初め、トリュフ入りのホームメイドパスタやリゾットなど手頃なお値段でカジュアルにメニューを楽しめます。クロアチアのおいしいワインでも、ライトなビールでもお好みで堪能できます。
ザグレブ・スイーツの人気店。アイスクリームも豊富で評判
オープン以来、30年以上も地元女性から人気を呼んでいるカフェです。ヴィンツェクさん夫妻と息子のジョシプさんの３人で４店舗をきりもりし、自然の素材にこだわったおいしいスイーツを提供。本店は工場も兼ね、なによりも品質を大切にしています。店内にはケーキコーナーとアイスクリームコーナーがあり、ともにテイクアウトもイートインも可能。アイスクリームには、使われている素材の写真が添えられているのでオーダーしやすいのもうれしい限り。
品質にこだわった自家農場栽培、自社加工のハーブに身体の中から癒される
ハーブソープ、ハーブジャムなどほとんどの商品は、所有する農場で自家栽培した有機ハーブを使用。生ハーブも販売しています。ハーブオイルのセットやフェイシャルクリーム、バーム類など幅広い品揃えが人気です。アロマオイルを、自分で調合できるコーナーもあり、調合する割合によってオリジナル容器に表示してある金額から合計を決めていきます。ハーブの香りの店内で癒されてはいかがですか？
ネクタイやスカーフなどシルクアクセサリーで一度は訪れたい
フランスでクラヴァットと言えばネクタイ、その語源はクロアチアに由来するとされています。そしてここは、クロアチアから始まったと伝えられるネクタイの伝統を現代に伝える、ポトマック社のクロアタ・ブランドです。上質なシルクを中心に、ネクタイだけではなく、スカーフやシャツなども揃っています。クロアチアのダルマチア地方にちなんだ、ダルメシアン柄のスカーフは女性に人気のシリーズです。
